信州大学東京同窓会が平成29年2月4日(土)にアルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)において開催されました。校友会はこの東京同窓会に協賛しています。
例年2月の第1土曜日に開催されている本会は総会と懇親会の二部制となっており、信大出身者が東京で集まる恒例行事です。学部の枠を越えて信州大学の名のもとに卒業生、教職員、在学生らが集う会として定着しています。本年は150名以上の参加がありました。
第一部では、宮坂静生氏(文理学部昭和35年卒)より「芭蕉から学ぶこと-その死生観に触れて」というタイトルで講演が行われました。
月刊俳句誌「岳」主催及び現代俳句協会の会長も務める同氏による講演は、俳人松尾芭蕉の俳句を題材とし、「死から生の意味を考える」ことや、「閉じられた生涯の闇の中にあるメッセージ」などについて考えるものでした。一見するととても難しい題材に思えますが、わかりやすく噛み砕き、ときには笑いも混じえながら解説してくださり、滅多に聞くことのできない貴重な講演に皆聞き入っていました。
講演される宮坂氏
その後、大学本部からの報告として、濱田州博学長より「信州大学の現状について」というタイトルで、主に大学の機能強化に関する本学の評価や産学連携等の状況を中心として、本学の一年間の取組について説明がありました。中でも「アジアで最もイノベーティブな大学」ランキングや産学連携の実績については目に見えて成果があがっており、多くの方が興味深く聴いておられました。
大学の現状について濱田学長からの説明
引き続いて第二部は会場を移して懇親会が開催されました。
本学同窓会連合会の神田代表の乾杯の御発声で和やかに会が始まりました。
この懇親会では各テーブルで司会役が決まっており、ほとんど初対面同士でありながらスムーズに懇談ができるよう、工夫がなされています。各々の自己紹介や近況の報告、学生時代の思い出など、どのテーブルでもかなりの盛り上がりを見せていました。
神田鷹久同窓会連合会代表 和やかに進む懇親会
また、今年は信州大学交響楽団から現役の学生が7名ほど参加して、演奏を披露してくれました。モーツァルトをはじめとして、「川の流れのように」や「真田丸のOPテーマ」など馴染みの深い楽曲に、会場は大いに盛り上がりました。更に、春寂寥の合唱でも伴奏を担当していただき、例年以上に趣深い合唱で、より一層「信大」のつながりを深めました。
その後、一同揃っての記念撮影を行い、盛会のうちに散会となりました。
オーケストラの音色が合わさり例年とは一味違う「春寂寥」の合唱
帰り際に、交響楽団が今年の11月4日にサントリーホールで開催する第100回記念定期演奏会のチケット予約を行っていましたが、沢山の方々が「学生のためなら是非」と予約をされていました。素晴らしい演奏をしてくれた交響楽団のメンバーへの感謝の気持ちとともに、卒業生が学生を想う温かい気持ちを感じました。
学生をあたたかく見守ってくださる先輩方
本会では学生の奨学・留学支援の知の森基金についても時間を割いていただき、事務局より知の森基金への寄附をお願いさせていただきましたところ、大変多くの方々にご協力を賜りました。
総額で75,033円の寄附をいただきました。ありがとうございました。